クラウドバンクの外貨ファンドに投資をしたいけど
・外貨を両替するときに気を付けることはある?
・外貨ファンドに投資を行うときに注意することは?
・円投資の外貨ファンドは得なの?
など疑問を感じて、一歩踏み出せない方もいるのではないでしょうか?
クラウドバンクでは
- 米ドル建て外貨ファンド
- 円投資の外貨ファンド
と2種類あります。
また米ドル建て外貨ファンドには
- クラウドバンクの口座にある日本円を外貨に両替して投資する方法
- 投資と両替を同時に申請する方法
の2つあります。
この記事を読めば、それぞれの種類や方法、注意点を理解できます。 さらにクラウドバンクの外貨ファンドが自分に向いているのかが分かります。
クラウドバンクの「米ドル建て外貨ファンド」の3つのポイント
クラウドバンクで米ドル建て外貨ファンドをするには、2つの方法があります。
- クラウドバンクの口座にある日本円を外貨に両替して投資する方法
- 投資と両替を同時に申請する方法
どちらの方法でも米ドルで償還されるので、両替による利益も出しやすいことが特徴です。
クラウドバンク内の日本円を外貨に両替して投資(外貨への両替は最低10万円)
クラウドバンクで「為替レート」を確認して、自分のタイミングで両替し投資を行うことが一番利益を出しやすい方法です。
日本円から米ドルに両替するときは、円高のときが良いタイミングです。
「1米ドル=100円」のときに1万円両替すれば、100米ドルです
「1米ドル= 9 0円」のときに1万円両替すれば、111米ドルです
投資額の最低金額は、100米ドルからです。 しかし日本円から外貨への両替の最低金額は10万円です。 いきなり10万円を外貨に両替するのは躊躇する方もいると思います。
その場合は「投資申請と両替申請を同時に行う方法」が良いでしょう。
ちなみに投資できる外貨は、クラウドバンクの口座内で両替した外貨のみです。
あなたが持っている外貨や他の銀行などで両替した外貨を、クラウドバンクの口座に入金して投資することはできません。
投資申請と両替申請を同時に行う(少額でするなら投資・両替同時申請)
クラウドバンクの米ドル建て外貨ファンドでは、「投資と両替を同時に申請する」ことも可能です。
両替はクラウドバンクが行います。 為替レートによっては、両替による利益が出しにくい可能性があります。
米ドル建て外貨ファンドの最低投資額は100米ドルからです。 その時の為替レートにもよりますが、1万円前後で投資が可能です。
メリットは少額で始めやすいこと。 デメリットは自分で外貨に両替して投資する方法よりも、両替による損失のリスクが少し高いことです。
投資申請と両替申請を同時に行う注意点
誤解が生じやすい「基準為替レート」です。
「基準為替レート」とは
その日の「為替レート」に5%加算したレート。
5%加算する理由は、為替の大きな相場変動を想定して多めに日本円を一時的に保持するためです。
実際に運用となったときは、その日の為替レートで両替され余った日本円は未投資額に戻されます。
決して基準為替レートで両替され実際に運用されるわけではありません。
米ドルで償還されるため両替のタイミングを計れる
米ドル建てファンドでは、米ドルのまま償還されます。 自分自身で為替レートのタイミングを計って、米ドルから日本円に両替することが可能です。 つまり分配金に加え、両替による利益も得やすいのです。
2.クラウドバンクの円投資の外貨ファンドの2つの注意点
クラウドバンクでは、日本円のまま外貨ファンドに投資できる案件もあります。 「外貨に両替するのが面倒くさい」という方には、うってつけの案件です。 しかし、注意することが2点あります。
【注意点】外貨に両替する手間はないが為替レートのチェックは必要
円投資の外貨ファンドは、日本円でお金を預けクラウドバンクが両替をしてくれます。
自分が両替しないからと言っても、為替レートのチェックはする必要があります。 なぜなら両替時の為替レートの差異によって損失となっている場合があり、その損失に気付けないからです。
折角、分配金を得ても知らずに損失を出していて、大した利益が出ていなかったということが起こりえます。
【注意点】円で償還されるため運要素が強い
円投資の外貨ファンドでは、償還するときもクラウドバンクが米ドルから日本円に両替してくれま す。
為替レートは、そのときのレートで両替されます。
為替レートによる金額の違いを表にしました。
投資時の為替レートよりも
- 償還時の為替レートが円安→利益
- 償還時の為替レートが円高→損失
投資時 | 1米ドル=100円 | 10,000円→100米ドル |
償還時 | 1米ドル=110円 | 100米ドル→11,000円 |
もし円高なら・・・ | 1米ドル=90円 | 100米ドル→9,000円 |
円投資の「外貨ファンド」では、米ドル建て外貨ファンドのときのように自分で両替のタイミングを計れません。
かなり運要素が強いと言えます。
「自分で両替するのが面倒」「両替による損失は問題ない」 と考える人には、合っている外貨ファンドです。
クラウドバンクの「外貨ファンド」の注意点
クラウドバンクの外貨ファンドを行う上で注意点は2つ。
- スプレッドの差が大きい
- 外貨の出金手数料が高い
それぞれ詳しく解説します。
「スプレッド」0.6円ってとは?
両替するときは
- 日本円から米ドルに両替する(米ドルを買う)
- 米ドルから日本円に両替する(米ドルを売る)
スプレッドとは、「為替レートの買値と売値の差」です。
例えば(クラウドバンクのスプレッドは0.6円)
クラウドバンクの為替レートの買値が1米ドル=100円のとき、売値は1米ドル=99.4円になりま す。
スプレッドは、必ず買値の金額が高く、売値の金額が低いです。
また、スプレッドの差は小さい方が良いと言われています。
・スプレッドの差が大きいと、為替変動もスプレッド分以上に大きくないと損失が出やすいです。
・スプレッドの差が小さいと、両替による損失が出にくく、両替するタイミングをつかみやすいので す。
通常FXのスプレッドは、0.3銭前後です。 比べてクラウドバンクは0.6円ですので、スプレッドの差は大きいと言えます。
クラウドバンクで両替をするときは、損失が出やすいので注意が必要です。
外貨の出金手数料が高い(外貨のままメガバンクなどへ出金する)
クラウドバンクでは、外貨のまま出金することは可能です。 ただし、出金手数料が高いです。
外貨の入金先がみずほ銀行の場合、1,500円。 他の銀行口座の場合、6,500円です。
さらに外貨を受け取る際、銀行によっては受取手数料が発生する場合もあります。 気軽にできる金額とは言えません。
4.まとめ
「クラウドバンク」での外貨建てファンドへの投資は、しばらく外貨を持っていられる人にオススメ 。
でも、クラウドバンクで外貨ファンドを行うときも、他の投資と同様に元本割れのリスクがあります。
そして両替の手間がネックです。
為替レートのチェックが苦でない人は問題ないでしょう。 かといって、為替レートのチェックが面倒だからクラウドバンクに任せると、損失になる可能性が高いです。
また、クラウドバンクのスプレッドの差が大きいため、両替のタイミングが掴みにくいです。
クラウドバンクでは、頻繁な外貨の両替は向きません。
一度外貨を両替し外貨ファンドの投資を始めたら、償還された外貨で再度外貨ファンドに投資し、 日本円に戻さずに投資を繰り返すことをおすすめします。
クラウドバンクの外貨ファンドは、当分の間、外貨を持っていられるお金で行う方がいいです。
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