・投資家のツイートで”オルカン”とよく見る
・「オルカン」って何?
投資の情報を探そうとTwitterなどSNSを見ていると「オルカン」という言葉を見かけます。みんなフツーに使ってますが、意味が分かりませんでした。
そこでこの記事では分からない人に「オルカン」の意味を分かりやすく説明し、なぜ投資家の間で人気なのか説明します。
「オルカン」は全世界の株式に投資する「投資信託」のこと
「オルカン」とは全世界の株式に投資できる「投資信託」のことです。
正式名称が「eMAXIS Slim(イーマクシススリム) 全世界株式(オールカントリー)」と言い、購入はSBI証券や楽天証券などメジャーな証券会社で購入できます。
「オールカントリー」を略して「オルカン」です。よく「インデックスファンド」と言われてますが、「オルカン」も「インデックスファンド」の一つです。

なぜ、みんな「オルカン」に夢中なのか?
色んな投資商品がある中、なぜこの「オルカン」が投資家の中で話題になって買われているのか?
それは投資家にとって、株式投資や他の投資信託にはない魅力があるからです。その理由を説明していきます
将来の株価が大きく上昇を見込める
アメリカの株式市場は120年で600倍に伸びました。

しかし、この伸びが続くとは限りません。次は「東南アジア」や「アフリカ」が伸びると考えられてます。
人口の増加→経済成長→各国の株式市場が伸びる
「アフリカ」や「東南アジア」の国の経済が成長する要因は人口増です。
「人口が増え続けている→経済が成長する→その国の株式市場に投資マネーが流れ込む。
下の画像は緑のエリアがGDP(生産活動)と黒の線が世界の株価です。
緑の範囲が経済成長で黒が株価。経済成長すれば株価は上がっていきます。

すでに世界の株価を見れば伸びていることが分かる
画像は1989年を基準とした「米国株式」「世界の株式」「日本の株式」の成長をグラフにしたものです。

米国株式(青線)の伸びが大きいので世界株式(緑線)が小さく見えますが、日本の株式に比べて8倍に伸びています。
オルカンを買うと「米国株式」「世界株式」の両方に投資することになるので、将来的に伸びる可能性が高いと考えてOKです。
「オルカン」と同じくらい人気の「S&P500」
「オルカン」とおなじくらい人気の「S&P500」という米国株式100%の投資信託もあります。
こちらは米国株式のみを対象とした投資信託です。米国の成長を考えると魅力的な商品ですが、購入するひとはどちらか迷うことが多いみたいです。
選ぶポイントはご自身が何を重要と考えるかです。例えば
- 投資資金が減る可能性が高くても大きなリターンを狙いたい
- 投資資金は減らしたくないので、できるだけリスクは押さえたい
でどちらに投資するのか変わります。
詳しくは下の記事に長所や短所をまじえて詳しく書いています。
>>「オルカンかS&P500かどっちがいい?」選ぶポイントをまとめて解説
オルカンは50カ国に分散されている
オルカンは先進国や新興国、約50カ国に分散投資されています。
もし、個人でこれだけの株式に投資しようとしても、新興国など証券会社で買えない株式も入ってます。

「オルカン」は投資初心者に向いている「インデックスファンド」
「オルカン」にかかる手数料
投資信託は購入時や保有してる間に「手数料」が掛かりますが 「オルカン」
- 購入時の手数料はなし
- 運用時の手数料は0.1144%
とかなり格安。
世界経済の成長で価格上昇も見込めて、手数料が格安。利益が残りやすいので「投資初心者」向きです。
買ってはいけない投資信託・テーマ型(値上がりしない・手数料でマイナス)
特に投資初心者の人は陥りやすいのですが、投資信託でテーマ型と言われるものがあります。
オリンピックが近いなら、その関連の投資信託仮想通貨が流行ると言えば、その関連の投資信託
最初は伸びそうな印象を受けますが、実際はそこまで伸びることは少なく、購入の手数料と運用の手数料を取られてマイナス(損失)になるだけです
>>投資信託はやめておけ。投資信託をお奨めしない理由を徹底解説
そう考えると”オルカン”は経済成長が見込める全世界に、格安の手数料で投資できるので、投資初心者が利益を簡単に出しやすいのです。
全世界に分散投資になる
分散投資って聞いたことがあると思います。投資資金を1箇所に集中させると、それがコケたら大きな損害になります。
下の図を見れば分かりますが、1つ大きなマイナスが出ても他の利益でカバーできます。

オルカンに1つ投資すると、自動的に分散投資してることになり、リスク分散投資ができます。
分散投資のためにアレコレ考えずにリスクを下げれているので、特に投資初心者にはお奨めです。
リスクは下がるが大きなリターンは期待できない
分散投資してるので、どこか大きなマイナスが出ても、ほかの利益でカバーできますが、逆に考えると大きなリターンが出ても、他でマイナスが出ればリターンが減ることになります。
「オルカン」買うなら長期積立がおすすめ
「オルカン」を買うなら長期で積立がおすすめです。僕は毎月決まった月に3万円分買うようにしています。
なぜかというと、投資信託の場合は「口数」なので、オルカンの価格が安い時は多くの口数が買えます。

ニッセイ基礎研究所の資料から抜粋した比較表です。「ドルコスト平均法」と「定量投資(毎月5口)」を比較するとドルコスト平均法は価格が下がったときに多く買えています。なのでこの買い方で買い続けています。
また、「一括購入」もこの「ドルコスト平均法」のメリットがないのでおすすめしてません。
「積立NISA」ではじめる人が多い
「積立NISA」ではじめる人が多いです。長期間に渡り保有することで「ドルコスト平均法」のメリットを享受しつつ売却した時の税金「20.315%」が掛からないのでおすすめです。
「オルカン」のはじめ方
オルカンに投資するには証券会社で購入できます。
まだ証券会社で口座を開設してない人は開設の手続きが必要です。これから証券会社の口座を開設する人はネット証券がおすすめです。
下の記事に投資を始める前の準備をまとめましたので参考にしてください。

「オルカンとは」のまとめ
「オルカン」とは「eMAXIS Slim(イーマクシススリム) 全世界株式(オールカントリー)」という投資信託
世界中の株式に分散投資でき、今後、長年に渡って値上がりが予想されるので投資家に大人気。
購入は「SBI証券」や「楽天証券」など大手証券会社で購入できます。
値上がりを狙って多くの投資家が購入してるので、価格が高くなる前に買っておきましょう。
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